アマダイの流し釣り仕掛け完全ガイド!基本の図解と釣果を伸ばすコツ

釣り船で釣れた鮮やかな赤いアマダイ 釣り・アウトドア

「高級魚アマダイを自分で釣って、絶品の松笠揚げを食べてみたい!」

そう思って船釣りの予約をしようとしたとき、「流し釣り」という言葉を聞いて少し不安になったことはありませんか?

「初心者には難しいんじゃないか?」「専用の難しい道具が必要?」と身構えてしまうかもしれません。しかし、実は流し釣りこそが、海底に潜むアマダイに出会うための最短ルートであり、基本さえ押さえれば初心者の方でも十分に好釣果が狙える釣り方なのです。

この記事では、プロの釣り師も実践している「アマダイの流し釣り」に特化した仕掛けの選び方と、釣果を分ける重要なテクニックを初心者の方にも分かりやすく図解イメージと共に解説します。

この記事を読み終わる頃には、海の上での動きが明確にイメージでき、週末の釣行が待ち遠しくなっているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。

そもそも「流し釣り」とは?アマダイ釣りの基本

まずは、なぜアマダイ釣りで「流し釣り」が主流なのか、その理由を理解しておきましょう。ここを理解すると、釣りの動作一つ一つに意味が生まれ、上達が早くなります。

船を風と潮に乗せて「広範囲」を探る

流し釣りとは、アンカー(錨)を下ろして船を固定する「かかり釣り」とは異なり、船を風や潮の流れに乗せて移動させながら釣るスタイルのことです。

アマダイは、砂泥底に巣穴を掘って潜んでいる魚です。向こうからエサを探して泳ぎ回る回遊魚ではないため、釣り人の方から「アマダイの巣穴の目の前」にエサを通してあげる必要があります。

  • かかり釣り:一箇所で待つ(アマダイには不向き)
  • 流し釣り:船が動くことで、仕掛けが海底をズズズッと移動し、多くのアマダイに出会える

最大の敵は「水深の変化」

流し釣りの最大の注意点は、船が移動しているため海底の深さが刻々と変わることです。

浅くなる場所(カケアガリ)や深くなる場所(カケサガリ)を通るため、一度底を取ったまま放置していると、仕掛けが浮きすぎたり、逆に引きずりすぎたりしてしまいます。

ポイント

アマダイの流し釣りでは、こまめな「底取り(タナの取り直し)」が命です。これさえできれば、釣れたも同然です。

【図解】アマダイ流し釣りの基本仕掛け

基本の天秤仕掛け。ハリスは3〜4号、2m前後が基準です。

それでは、実際に用意すべき仕掛けについて解説します。

アマダイ釣りは非常にシンプルで、専用の高価な道具がなくても、汎用的な船釣りタックルで十分に楽しめます。

基本のタックル構成リスト

道具推奨スペックと選び方
竿(ロッド)長さ2m前後の7:3調子
小さなアタリを弾かない感度が重要です。ライトゲームロッドで代用可能です。
リール小型電動リール
水深80m〜100m前後を狙うため、手巻きだと回収が大変です。PEラインは2号前後を200m以上巻きましょう。
天秤(テンビン)腕長30cm〜40cmのライト天秤
仕掛けを自然に漂わせ、糸絡みを防ぐために必須です。
オモリ40号〜80号
潮の流れで更に重いものを使用することもあります。
※船宿によって指定の重さが異なるため、必ず予約時に確認してください。

仕掛け本体の選び方

市販の「アマダイ船釣り用仕掛け」を購入すれば間違いありませんが、以下のスペックを基準に選んでください。

  • 全長: 2m〜2.2m
  • 針数: 2本針(扱いやすく、トラブルが少ない)
  • ハリス: 3号〜4号

装飾(ビーズや夜光玉)が付いているものもアピール力があり有効ですが、フグなどのエサ取りが多い場合は、シンプルな装飾なしの仕掛けが有利になることもあります。予備として両方のタイプを持っておくと安心です。

釣果が変わる!仕掛け選びの3つのポイント

「隣の人は釣れているのに、自分だけ釣れない…」

そんな時に差が出ているのが、実は仕掛けの微調整です。以下の3点を意識してみてください。

1. ハリスの太さと長さの調整

基本は3号ですが、大型のアマダイ(通称:デカアマ)が狙えるポイントでは4号を使うこともあります。

  • 潮が速い時: 仕掛けが吹き上がりやすいため、ハリスを短めにするか、ガン玉を打って安定させる。
  • 潮が遅い時: 仕掛けが垂れ下がりやすいため、ハリスを長めにして自然に漂わせる。

2. 針(フック)の選び方

アマダイの口は硬そうに見えて意外と切れやすいため、針選びも重要です。

一般的には「チヌ針」「オキアミ専用針」が使われます。エサのオキアミを真っ直ぐ刺しやすい形状で、かつ吸い込みが良いサイズ(チヌ針なら3〜4号)を選びましょう。

3. 水中ライト・ケミホタルの活用

深場(100m以深)や曇天で海中が暗い場合、天秤と仕掛けの間に小型の水中ライトを付けるとアピール力が倍増します。

ただし、サバやフグなどの「エサ取り」も寄せてしまう諸刃の剣です。状況を見て着脱しましょう。

実践!流し釣りでの「タナ取り」と「誘い方」

海底で砂煙を上げてアマダイを誘う小突き釣りのイメージ
オモリで底を叩いて砂煙を上げると、アマダイが興味を持って寄ってきます。

仕掛けができたら、いよいよ実釣です。

アマダイ釣りで最も有名なテクニック、「ディギング(砂煙釣法)」を含めた基本動作をステップ形式で紹介します。

STEP 1:着底と糸フケ取り

オモリが底に着いたら(トンッという感覚があります)、すぐにリールを巻いて糸のたるみ(糸フケ)を取ります。ここがスタートラインです。

STEP 2:底を切る(タナ合わせ)

基本のタナは「底から50cm〜1m」です。

オモリを底から1m巻き上げた状態で、付けエサが海底付近をフワフワと漂うイメージを持ちましょう。

STEP 3:誘い(小突き・ディギング)

ここがアマダイ釣りの醍醐味です。

  1. 竿先を下げて、オモリで海底をトントンと5〜10回ほど叩きます
  2. これにより海底に砂煙が舞い上がります。
  3. アマダイは「何かエサがいるのか?」と好奇心を持って寄ってきます。

STEP 4:待ち(食わせの間)

砂煙を上げたあと、竿をスーッと目の高さまで持ち上げて、ゆっくりと元の位置(底から1m)まで戻します。

この「フワッと落ちてくるエサ」にアマダイは思わず食いつきます。竿先に「ククッ」という明確なアタリが出たら、軽く合わせを入れて巻き上げましょう。

重要:30秒に1回は「底を取り直す」

冒頭でお伝えした通り、船は流れています。

「釣れないな」と思ったら、一度オモリを底まで落とし直してください。気付かないうちに仕掛けが浮きすぎていたり、底を引きずりすぎていたりすることがほとんどです。

「誘ってダメなら、すぐ底取り」

これを繰り返すことが、竿頭(その船で一番釣る人)への近道です。

まとめ:高級魚アマダイ攻略のカギは「イメージ」にあり

アマダイの流し釣りについて、仕掛けと釣り方の基本を解説しました。

最後に、重要なポイントを振り返りましょう。

  1. 流し釣りは「探る釣り」:船の移動を利用して、巣穴の前にエサを届ける。
  2. 仕掛けはシンプルに:2m前後の2本針、ライト天秤が基本。
  3. こまめな底取り:水深の変化に対応することが最大のコツ。
  4. 砂煙でスイッチを入れる:オモリで海底を叩いて誘う。

海の上では、海底の様子は見えません。しかし、「今、オモリが底を叩いて砂煙が出たな」「エサがフワッと漂っているな」と水中の様子をイメージすることができれば、アマダイからのコンタクトは確実に増えます。

ぜひ次回の釣行では、このイメージを持って竿を出してみてください。

ずっしりと重い手応えと共に上がってくる、鮮やかなピンク色のアマダイ。そしてその後に待っている絶品の松笠揚げを、ぜひご自身の力で手に入れてくださいね!

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